管理栄養士の知恵袋

ジャンルにこだわらず思うままに書いていきたいと思います

認知症の事・嚥下の事

前回の記事からかなり時間があいてしまいました。

まだまだ残暑厳しいですが雨が降って今夜は涼しいですね。

早く暑さが和らぐ季節になってほしいです。

 

題名にある「認知症」ですが、認知症にも様々な種類があります。

アルツハイマー認知症」、「レビー小体型認知症」、「脳血管性認知症」、「混合型認知症」と様々です。

私が勤めている施設はグループホームが併設されているので、もちろん認知症の方々が入所されています。

認知症と診断されている方でも、普通の方となんら変わらない感じの方もいらっしゃいます。

物忘れが多少あるくらいで、しっかり自立しておられます。

かと思えば起伏の激しい方もいたり、とにかくいろんな方が生活をされています。

その中でも「帰宅願望」というものが厄介で、一人が「家に帰る」と不穏になるとそれが全員に伝染し、結構手がつけられない状態になります。

なので、そうなる前に言い出した方を傾聴しつつ帰宅願望を忘れるように違うことに興味を移すようにして、収拾がつかなくなる前に対処しています。

介護職の方々がもちろんメインとなりますが、居合わせることがあると私もお手伝いしてます。

 

介護施設で働くようになり毎日身近で介護に携わるので、介護についての知識をもっと勉強しないといけないと日々感じながら仕事をしてます。

自分自身の専門分野をおろそかにしたら本末転倒なのでメリハリをつけて勉強していかないと、結果的にどちらも身についていなかった.....なんてことにならないようにしていかいといけないですね。

 

話は変わりますが、先日施設として「摂食・嚥下リハビリテーション学会」の年会費をだしてもらえたので、今後さらに摂食・嚥下についての勉強ができるのが楽しみであり、一日も早くそれを入所されている方に還元できるようにしていきたいです。

特に今気になっている入所者の方がいらっしゃるので、その方がむせこむ事が減り食事を楽しいものと感じてもらえるようにしていきたい。

現状は食べるたびにむせこみ、苦痛でしかないかもしれません。誤嚥で熱発されることも頻繁です。食後はかなりの頻度で吸引も実施されています。

一日も早くこの状況が少しでも良くなるようにお手伝いできるように頑張らないと!と思って日々頑張ろうと思います。

特養の管理栄養士の存在とは?

前回の記事から半年も経ってしまいました。

いつの間にか夏の灼熱の日々から、私が苦手な寒い季節に移り変わっている日々。

管理栄養士の国家試験まで一ヶ月を切りましたね。受験される方は体調管理万全で試験に臨んでくださいね。

 

前回の記事で書いていたグループホームも無事オープンし約半年。グループホームに関しては管理栄養士として介入することはあまりなく、毎日ではないけどラウンドに回り入所されている方に食事の聞き取りや談笑をしています。治療食の方の管理や食形態の変更等は私も関わっていますが、栄養ケア計画書や栄養経過記録等も必要がないので実質的には食事やおやつレクの補助をし、あと食事箋の管理をしているくらいです。

グループホームはできるだけ在宅に近い状態で介護をする場所なので、特養とは違った雰囲気や一日の流れがあります。

 

特養は栄養マネジメントが必要なので、日々雑務をこなしながらの栄養士業務となりあっという間に一日が終わっている毎日です。

特養に加えショートステイもある施設なので、雑務で一日が潰れてしまうこともしばしば。。。

以前記事にも書きましたが、摂食・嚥下がとても重要になってきます。管理栄養士は栄養マネジメントと給食管理以外はできないと思われがちです。実際私が摂食・嚥下について少なからず知識があるにしても、管理栄養士は嚥下のこととかしっかり勉強してるわけではないし、介護職がきっちりしていけばいいという考え方の方もいます。確かに知識は追いついていないかもしれないので、そう思われているのならその思考を覆していこうと逆にやる気をもらいました。

毎日勉強になることばかりでもっと勉強して知識をつけていかないと、いつまでも管理栄養士の立場は弱いままなんだと思います。

本来の栄養士業務をしっかり理解して進めていくのはもちろんですが、それにプラスαで知識をつけていかないといけないと日々考えさせられます。

 

臨床も知識として常に更新していかないとおいていかれます。薬の知識も然りです。すごく深く勉強する必要はないけど最低限の知識は身につけておかないと話が理解できないことがでてくるし、栄養マネジメントもできないと思います。もちろん、信頼も得難い。物にお金をかけるんじゃなく、知識にお金をかけていかないといけない。本当にそう思います。

 

 

グループホームがもうすぐオープン

お盆が明けて二日程は涼しい日がありましたが、また暑さがぶり返して毎日35度前後の猛暑日が続いてます。

熱中症にならないように水分補給と栄養のある食事をしっかりとってこの夏を乗りきりたいですね。

 

 

タイトルにありますように、もうすぐしたら私が働く施設のグループホームがオープンします。

私が思っていたグループホームのイメージは、ある程度自立している高齢者の方々の身の回りの世話を補助する施設です。

以前勤めていた委託会社の営業所にグループホームも併設されていた老健ありました。その時の食事の提供の仕方は、全ての料理は老健の厨房で作り上げそれをバットや大きいタッパーに一品ずつ入れてグループホームに運び、盛り付け等はグループホームの入所者の方々と職員の方たちが一緒に盛り付けをするという感じでした。

食形態がミキサーや極刻みの方の分は厨房で食器に盛り付けトレイメイクまでしてホームまで運んでいました。

当時は食事を運びこむだけであとはどのように盛り付けや配膳をしていたのかわからなかったので、実際に自分が関わることになりまだまだ手探り状態です。

 

栄養マネジメントに関してはグループホームに新たに管理栄養士を雇うわけではないので、実質はしない方向でいくということになりました。

今年度初めて栄養スクリーニング加算が新設されましたが、特養と兼任では加算が取れないし、もしとろうとしても手続きが大変だしその割に単位数も5単位程なので、当面は栄養マネジメントはしないけど食事の摂取状況や嚥下、食事に関するレク等に携わっていくことになります。

 

日々業務をこなすことで精一杯ですが、今一番興味がある「摂食・嚥下」をもっと勉強して入所されている方々の、「むせ」や「喉つめ」「飲み込みにくさ」を少しでも軽減し最後まで口から食事をとっていただけるようにしていきたいと考えています。

老健や病院のようにSTさんがいるわけではないので、自分が理解し実践していくしかない。

仕事に追われてばかりではなく目指すべきことに焦点を合わせて行動し、少しづつでも結果を出していけたらと思ってます。

 

特養での管理栄養士業務

前回の記事から随分間があいてしまいました。

 

まず最初に、大阪北部地震及び大雨の被害に遭われている地域の方々が一日も早く元の生活に戻れますように祈ってます。

 

 

 

新設の特養で働き出して3か月目に突入しました。

本当にあっという間に毎日が早く過ぎて時間だけが過ぎ去って行くのに、私の気持ちが追いついていないような気持ちになります。

やりたいことがたくさんあるのに一部しかこなせていない感じです。

全部いっぺんにこなすのはもちろん無理なので、できることから確実にしていきたいと思います。

 

 

話は逸れましたが、タイトルにあるように実際に特養で働き出した私の管理栄養士としての業務を書きたいと思います。

私が勤務している特養では、厨房業務は委託会社にお願いしてますので直営ではありません。

献立や発注も委託会社にお願いしてますが委託会社の栄養士は常駐してないので、系列の施設と同じ献立をそのまま使っています。(全ての系列施設が同じ委託会社です。)

発注等も全て系列の施設に常駐している委託の栄養士が担当しています。

なので、大きな食数変更がある時や治療食が開始になる際は、事前に電話連絡して対応してもらっています。(厨房には調理師と調理補助の方しかいないので)

細かな対応等は私が調理師の方に説明して対応してもらっています。

 

何か変更等がない限りほぼ厨房に入ることはありませんが、もちろんコミュニケーションはしっかりとってます。

厨房の方々とはしっかり関係性を築いておかないと、日々の対応が違ってきますからね。

 

あと、栄養マネジメント、昼食・夕食時のミールラウンド、イベント時の手伝い、食事量や栄養に問題ある方は他職種で話し合い、あとは会議等です。

 

そして、私のデスクは事務所にあるので来客対応・電話対応や、人手がなかったら入所者の方の受診の送迎までする日もあり、本来の管理栄養士業務ではないこともしてます。

これは多くの福祉施設の管理栄養士の方がなさっているんじゃないでしょうか?

事務所対応で本来の仕事に手が回らない時もあります。

ケアマネさんが良い方で協力的なので、お互い補えるところは補いつつ日々業務をこなしてます。

 

忙しい毎日ですが、何より新設で一から携われる特権として『自分のやり方で仕事を進められる』ことです。

既存の施設だとやり方が決められていたりして、自分の思い通りにいかないことも多いと思います。

なので、すごく恵まれてる環境だし頑張れますね。

 

 

 

 

 

気持ちの余裕

転職してはや2ヶ月が経ちました。

転職して最初の頃は緊張もしていましたし、どんな事をこれからしていくんだろうという期待もありましたし、身体的に疲れることはしていなかったけど、毎日とても疲れてました。

今は気分的に余裕ができ、毎日ワクワクしながら働いてます。

 

最初の1ヶ月は研修や準備等で今思えばあっという間に過ぎた感じです。

職種は違えどみんなが同じスタートなので、その部分では気が楽でした。

 

研修内容はほぼ介護職の方向けの内容ばかりだったので、管理栄養士と入職している私には直接関係ある内容ではなかったんです。

でも、実際施設が稼働しだして働いてる中で、介護職の研修を受けさせてもらえて本当によかったなと思ってます。

介護職の方が手薄な時に些細なことだけど、私でもできることがあれば未然に防げることがあるのかもしれないということ。

本来の業務ではないし上の人からはしなくていいとまで言われてますが、私自身ができることがあるのは嬉しいし入所者の方々と触れ合う時間が増えるので、率先してお手伝いしてます。

もちろん本来の業務を疎かにしては意味がないので、ほどほどにしてます。

 

本来の業務・・・管理栄養士としての業務は今まで携わったことのない業務内容が多々あり悩ましいことだらけだけど、前記事でも書いたように勉強して自分で知識を増やしていかないといけないと感じてます。

理解できることが増えるのはとても楽しいし、知識が増えるのはとても嬉しいですしね。

 

日々成長していきたいと思います。

 

 

話しは変わりますが、仕事も忙しいなりに落ち着いてきて気分的に余裕がでてくると、恋人欲しい熱が再燃してきました。

今までそんな気分になれなかったのに、最近だんだんその気持ちが強くなってます。

と同時に、家族のような元恋人の事をよく考えます。

昨年から一切連絡はとってませんが、付き合っているときも別れてからも、私のことを本当に大切にしてくれています。

元恋人に出会えたこと、元恋人に導いてくれた親友、親友に出会わせてくれた母の導き、書き出したらキリがないけど、全てのことに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

恋人に限らず私のことを本当に大切にしてくれている人達を、私も本当に大切に思っているし、これから先もその気持ちはずっと変わらないで持ち続けていくと同時に、そうじゃない人達のことを考えて思い悩むのは随分前にやめました。そんなことで悩むのはバカらしいし時間の無駄だから。

そう思えるようになったのも親友のおかげです。

親友のおかげで今の私がいる。

感謝してもしきれないほどに感謝してます。

 

 

この先恋人ができても周りが見えなくなるような恋愛は2度としたくないと思う。

自分がなくなってしまうから。

親友がいたから友達がいたから乗り越えられたけど、そうじゃなかったら今私はこんなに気持ちに余裕もなく、振り回される毎日を過ごしていたと思うから。

 

今は次の恋が待ち遠しくてワクワクしてます!f:id:eiyoulife:20180525012629j:image

管理栄養士の勉強の仕方

「管理栄養士としての勉強はどのようにしていけばいいのか?」

このことは日々考えています。

 

今までは漠然と「基礎知識さえ持っていればなんとかなるかなー」なんて軽く考えていたところがありました。

しかし、管理栄養士として実際に働き出すと、当たり前ですが今まで委託会社で働いていた時とは違う知識の必要が大部分を占めてます。

委託会社で働いていた時は日々の業務で精一杯で他のことに目を向ける余裕なんてなかったけど、職場によりますが実際に管理栄養士の資格を取得して働き始めると、かなりいろんな知識を持っていないといけないと痛感させられます。

 

国家試験を突破して資格を取得しても、向上心を持ち続けて勉強を継続していかなければ得た知識は抜け落ちていきますし、日々いろんな情報が更新されていく中で勉強を怠っていれば、当たり前に仕事の質も落ちていきます。

忙しい毎日の中で何かを継続していくことはとても大変なことです。

でも、大変な中でも自分のやるべきこと・学ぶべきことがあるならそれを乗り越えなければ何も得られません。

 

自分自身が学ぶべきこと・勉強したいことをわかっているのは、とても大切なことです。

 

「勉強したいけど何を勉強したらいいのかわからない。」

という人は、少なからずいらっしゃると思います。

以前は私自身もその一人でした。

管理栄養士としてこの先働いていきたいけど、どこから勉強したらいいのかわからない。

何を目指しているかで勉強する分野は違ってきますし、勉強の仕方も変わってくると思います。

以前他の記事で書いてますが、私は施設の管理栄養士として入所者の方々と近くで接しながら、いかに最後まで美味しく食事を食べてもらうことができるのか?というところを目指してます。

なので、特養で働くなら特養の性質、管理栄養士の業務内容、美味しく食べてもらうことへのアプローチの仕方、摂食・嚥下の勉強・・・。

他にもいろいろありますが、働く分野によって勉強する内容がガラッと変わります。

 

私が勉強のヒントをもらうためによく使っている栄養士の方々が集うサイトがあり、そこから勉強の仕方を得ています。

もちろん、知識も得られます。

 

https://eichie.jp

 

あとは、SNSを使っていろんな情報を得るのも一つの手ではないかと思います。

ただし、SNSは使い方によってはダラダラと見続けて知識を得たような気持ちになって終わり・・ということにもなりかねないので使い方には注意が必要かと思います。

 

私がSNSで見て今気になっている書籍があります。

https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/4497/9784789554497.jpg?_ex=240x240

https://item.rakuten.co.jp/book/15356632/

 

 

まだ手にとってはいませんが、読んだ方々の評価が高いし何より自分自身とても興味がありますので。

 

「人に求められる人になる」

親友が教えてくれた言葉です。

この言葉は、人生を通してずっと目指すべきことだと思っているのと同時に、仕事でも同じことが言えるのではないかと考えています。

目指すべき指標があるのはとても素晴らしいことだし、幸せなことでもありますね。

 

もうすぐ転職!

昨年からずっと転職を考えて色々調べたり行動したりして、昨年の自分の誕生日に「これだ!!」と思った求人を見つけました。

特別養護老人ホームです。

老人保健施設とは違い、言うなれば「終の住処」。

老人保健施設の社会復帰を目指す施設も魅力的だけど、いかに最後まで食事をご自分の口から食べて食の楽しみを提供できるか?という部分に挑戦していきたいと考えています。

その部分に関しては栄養管理だけではなく「摂食・嚥下」のことについて、もっとたくさんの勉強をしていかなければならないと感じています。

人って口から食事を食べることがいかに大切でいかに楽しみであるか、老人福祉施設の厨房で働いていて目の当たりにしてきました。

目で見て楽しみ、味わって喜びが生まれる。

そして栄養があると思っています。

いくら栄養価が良くても、見た目が悪ければ食欲は減退します。

福祉施設では食べてもらうことが大切なことなので、極端に栄養価が高すぎたり低すぎたりしなければ問題はありません。

もちろん施設ごとに基準値はあるので、それは守らなければいけませんが。

 

現在は、入所できる基準が「要介護3」以上の方だったと思います。

管理栄養士としてどのようにアプローチしていくことが入所者の皆さんにとって最前なのか?を常に意識しながら皆さんの笑顔を増やしていくことができる仕事がしたいと思います。

施設の管理栄養士として働くことは初めての経験ですが(今まではずっと委託会社で働いていました)、今まで福祉施設の厨房で働いていた経験と、その時間近で管理栄養士の方の仕事を見させていたのを思い出しながら、自分なりに入所者の方達と向き合っていける管理栄養士であり続けたいと思います。

 

来月からの勤務が本当に楽しみだし、またもっと勉強をして知識を得ていきたいと思います。

 

 

そして急に話は変わりますが、明日は「管理栄養士国家試験」ですね!

例年より早い試験日で、結果発表も今月中にわかるんですよね。

私は昨年国家試験を受けてから結果発表まで一ヶ月強あったので、その期間がとても長く感じてしんどかったのを思い出しました。

やりきった感はあったけど、ここまできたら必ず合格したい!と、強く念じていました。

 

今年国家試験を受けられる皆さんが、試験本番で本領発揮できることを願っています!!