管理栄養士の知恵袋

ジャンルにこだわらず思うままに書いていきたいと思います

遠距離恋愛(2)

(1)の続きです。

 

正式にお付き合いを始めたわけですが、その一週間後に衝撃的な告白をされました。

この時はまだ遠距離ではなかったし、遠かったけど一週間に一度くらいなら会える距離でした。

とても大事な話を会っているその時にしないで、帰り着いてから電話をくれたその時にされました。

 

思えば付き合うことになったこと自体、元恋人にはありえない展開だったようだけど。

だから余計に後ろめたさがあって、正直に話をしてくれたんだと思います。

 

その告白というのが『実は付き合っている人がいる』でした。

もちろん、現在進行系です。

その話を聞かされた私の頭の中は、『何で!?』とか、『二股!?』とか、とにかくいろんな言葉が渦巻いてましたね。

付き合い始めて一週間、かなり嬉しい楽しい気持ちの時です。

その最中での告白で、一気に落ちましたね。

その時の私は、『正直に話してくれてありがとう。相手の人ときちんと話して別れてくれるなら大丈夫。それまで待ってるし』って言ったと思う。

でも、きっとこの言葉がよくなかったのかな。

その後お付き合いしてる期間、ずっと苦しむことになりました。

 

その電話の後から数日後に別れ話をしてくれて、『話をして最後は相手もわかってくれた。ちゃんと別れました』と電話で報告してくれました。

晴れて本当の意味でのお付き合いが始まりました。

 

でも、実際に私が沖縄に引っ越しするまでに会えたのは、初めて一緒に映画を観た日を含めて四日間です。

二人っきりで会えたのはそのうちの二日間。

気持ちは盛り上がってたけど、会える日が少なくてもどかしかったです。

その分、時間があればLINEでやりとりしてました。

本当に朝から寝る前まで。

私が仕事を辞めていた時期でもあるので、私は時間がたくさんある。

相手は仕事をしていたけど、本当にマメな人で時間が許す限りLINEを送ってきてくれてました。

あれほどまでにしょっちゅうLINEをくれる人は今までいなかったので、驚きと同時に嬉しくもありました。

 

でも、こんなに楽しい時間を過ごしている中でも、頭の片隅では『前の人とはどうなってるんだろう?』って考えていたような気がします。

たまに会話の中にでてきましたし。

 

予感は的中というか、やはり元恋人は前の人のことが気になって仕方なかったみたいです。

別れ話をしてからの相手がみていられないくらいの憔悴ぶりで、その原因が自分であるということが元恋人を苦しめていたんだと思います。

別れたと言っても嫌いになって別れたわけではないし、きっと好きな気持ちのまま別れたんだろうなって心のどこかで感じてました。

いくら元恋人が相手に恋愛感情はないと言っても。

恋愛感情はないけど、長年付き合っていた相手だったので言葉では言えないような想いがある、と言ってました。

 

こんな関係の中でも私が沖縄に引っ越す日が近づいてきます。

会ってしっかり話をしたいけど、だからと言ってすぐ会える距離に住んでいたわけではないので、気持ちがモヤモヤしてました。

 

沖縄に引っ越す前に会える最後の日は二人っきりではなかったし、難しい話はしたくないっていう思いもあったしで、最後帰るときも結局いつも通りの別れかたでした。

 

そして、ついに沖縄に引っ越す日がやってきました。

もちろん会えるわけもなく、誰に見送られることもなく、沖縄に単身引っ越しです。

考えることは、恋人のことばかり。

相手の住む場所に引っ越すことも脳裏をかすめたこともありますが、やはり自分で目的と意志を持って決めた沖縄行きをやめることはできませんでした。

そのこと自体後悔なんてありません。

ただ、実際に沖縄に引っ越して感じたことは、会いたくても会えない辛さ・寂しさでした。

そして、会える距離にいるありがたさです。

ただ、この時は恋人が沖縄に会いに来てくれる日がすでに決まっていたので、なんとか乗り切ることができたかな。

 

でも沖縄に行ってしばらくは、何をするにも恋人のことを考えてました。

この時間は何をしている頃かな?とか、別れた相手とはどうなっているんだろう?とか。

遠距離って相手とすぐ会えない分、お互いを心から信頼しあえる者同士じゃないと続かない。

お互い相手の見えないところで生活をしているわけだし、気持ちが繋がりあっていないと不信に繋がる。

 

何に対しても言えることだけど、自分の行動に責任を持つこと。

嘘をつかないこと。

会えない状況というのは、いくらでも嘘をつくことができるし、ごまかすこともできる。

私はきっと相手を信頼しきれていなかったんだろうな。

恋人と前の人とのことが気になって仕方がなかったから。

そんな中でも、時間さえあればLINEのやりとりをするのは相変わらず続いていました。

本当に他愛無い日常のやりとりや、恋人同士らしいやりとりなどしてました。

お互い電話をかけることは滅多になかったので、ほとんどLINEです。

 

恋人は電話と文字のやりとりでは、何か違いました。

電話ではあまり素直ではないけど、文字のやりとりだと本当に素直な人でした。

照れ隠しも少なからずあったのかな?

今となっては、自分の本心をさらけ出すことをしたくなかったんだろうと思います。

自分の気持ちを隠すため、ごまかすために。

 

続きます→(3)